UVコーティングとは?メリット・デメリットをそれぞれ理解しよう!
ほとんどの家にあるフローリングですが、実はとてもデリケートです。衝撃に弱く生活の中で傷がつきやすく、水分に弱く、アルコールなどの薬品によるダメージを受けやすいです。そのため、フローリングを守るためのコーティングにはさまざまな種類があります。その中でもUVコーティングとは何か、メリットデメリットについて紹介します。
もくじ
UVコーティングとは?
UVというネーミングから、フローリングを紫外線から守ってくれているコーティングと思われますが、実際は使われている樹脂の材質の名前です。樹脂にもさまざまな種類があり、松やにや蝋などの天然樹脂やアクリル樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂が代表的です。UVコーティングに使用されるのは紫外線硬化樹脂で、紫外線を当てることで瞬時に比較人らないほど強く硬化させるという性質があります。
つまり、UVコーティングというのはフローリングを紫外線から守るのではなく紫外線で硬化するコーティングになります。硬化させるスピードの速さと強さが、他のコーティングとは違った耐久性の高さや施工の速さなどの性質をもたらします。UVコーティングには専用の紫外線照射器を使用し、技術もともなうため初期費用は他のコーティングと比較して高くなる傾向にあります。他のコーティングよりも早く作業が完了するため、すでに入居済みでリフォームしたい人や引越しまで時間があまりない人、ペットや小さな子どもがいる人におすすめです。
UVコーティングのメリット
UVコーティングは素晴らしいコーティングでたくさんのメリットがあります。
耐摩耗性・耐久性・グリップ性
コーティングの際に、非常に強力な塗膜ができるため耐摩擦性に優れています。家具の設置や移動で床を強くこすってしまうことがあっても、コーティングの部分がはがれることは起こりにくいです。また厚い皮膜で守るため、床面の保護など性能においてはすべてのコーティングの中でも非常に高いとされています。滑りにくさでも抜群の性能を発揮するため、年配者や小さな子ども、室内犬の転倒防止に効果があるといわれています。
日光、湿気に強い
日光に強いだけでなく、水分や湿気にも強い耐性があるので、日が強く差し込む部屋やペットなどがいて頻繁に掃除が必要な部屋でも取り入れられています。
塗り直し、復元可能
劣化が気になる部分の塗り直しが可能です。また、傷がついてしまった部分などを元通りに復元できる唯一のコーティングです。瞬時に硬化し作業が完了するため入居中でも短時間で対応できます。
保証が長い
他のコーティングに比べて保証期間が長く、一般的に20~30年とされています。床材の寿命を延ばしてくれるだけではなくコーティング自体が長持ちするため、新築物件でUVコーティングを施しておけば、長期間美しい状態を維持できます。
圧倒的なつや
UVコーティングの特徴である美しいつやは、ピアノの表面のように反射するような輝きを長く維持できます。美しいフローリングは、手入れが行き届いた清潔な印象を与えることができます。自分でワックスをかけ直す必要もなく、手間を省くことができます。
薬品に強い
フロアコーティングの中で塩素系の薬品に対応している唯一の材質です。ウイルス対策で食器などを塩素系の薬品に浸け置きする家庭もありますが、塩素系の液体がこぼれてしまってもダメになることはないです。
UVコーティングのデメリット
さまざまな特徴を持つUVコーティングですが、いくつかデメリットもあります。
コストが割高
専用の照射器を使用し、塗料も他のコーティングと比べると種類や流通量が少ないため割高になる傾向にあります。ただ、安価なコーティングを数年おきに行うよりも、コスパの面ではよいといえます。
厚みが出る
床にコーティング剤を定着させるためにまず塗料を塗るため、一般的にダブル塗装をすることになります。そのため厚みが出てしまうことは避けられません。
業者によって異なる
コーティングの種類の中でも比較的新しいタイプのため、施工できる業者が限られているうえ、業者によってもレベルが均一化されていないのが現状です。業者を選ぶ際には実績や技術、口コミなどをしっかりと調べたうえで依頼しましょう。
マット仕上げできない
シックなインテリアや落ち着いた雰囲気の部屋にしたい場合、つやが出るタイプのコーティングは合わないと感じてしまうかもしれません。また、フローリング独特の木材の質感が減ってしまうこともあるため、木材の質感を活かしたい人はなるべくつやが出ないタイプのものを使うようにしましょう。
他のフロアコーティングとの違い
UVコーティングは、その名のとおりUVを使用してコーティングする方法です。2006年に開発されたため、ほかのフロアコーティングに比べると新しい技術になります。
耐久性・耐摩擦性・耐熱性など、さまざまな強みをもっており、一度コーティングするとメンテナンスはほぼ不要といわれています。
耐久年数が長い
耐久性・耐摩擦性・耐熱性のなかでも、とくに群を抜いているのが「耐久性」です。フロアコーティングにはウレタン・ガラス・シリコンなどがありますが、それぞれ耐久年数は5~20年、定期的なメンテナンスも必要になります。ウレタンに関しては最低5年なので、あっという間に劣化してしまうでしょう。
一方でUVフロアコーティングは20年以上、場合によって30年は持つといわれています。また十分にコーティングすると、塗り直しをしなくても保てるほど頑丈です。保証もついているので、万が一トラブルがあった場合でも安心でしょう。
フロアコーティング性能比較表
UV | ガラス | シリコン | 水性ウレタン | ワックス | |
主成分・塗膜 | ウレタンアクリレート | ケイ素 | シリコン | 水性2液ウレタン | アクリル・ウレタン |
効果方式 | 紫外線硬化 | 自然硬化 | 自然硬化 | 自然硬化 | 自然硬化 |
厚み | 20〜30μ | 2〜4μ | 10〜15μ | 8〜15μ | 3〜5μ |
完全硬化期間 | 当日 | 1週間 | 1週間 | 1週間 | 3日 |
耐用年数 | 15〜20年 | 10〜15年 | 8〜10年 | 3〜5年 | 〜1年 |
硬度 | 5H | 8H | 5H | HB〜3H | 2B |
フローリング以外でも使用
一般的に、フロアコーティングはフローリングで用いられることがほとんどです。ウレタンなら比較的安くコーティングできますし、シリコンなら耐水性が期待できます。
それぞれにメリットがありますが、UVフロアコーティングはフローリングのコーティングだけに留まりません。高級家具をはじめ車や携帯電話など、日常的に使用する物もコーティングできます。
それくらい、ほかのフロアコーティングよりも安全性が高いということになります。
UVコーティングはこんな方におすすめ
フロアコーティングは、用途に応じて使用するのがポイントです。そのため、すべての建物にUVフロアコーティングが合うわけではありません。
一体、どのような方に向いているのでしょうか?
同じ家に長く住みたい
UVフロアコーティングは一度コーティングすると10年以上は持つため、同じ家に長く住む方に最適です。また保証も20年以上と長いので、マイホームを検討している方にもおすすめでしょう。
賃貸やアパートのように、数年で退去する場合は、わざわざ高額を支払ってまでUVフロアコーティングする必要はありません。
小さな子どもがいる
UVで硬化してコーティングするため、ほかのフロアコーティングに比べ安全です。またアンモニアやアルコールなどにも強いことから、小さなお子さんだけでなくペットがいる家庭にも最適でしょう。万が一フローリングを舐めても害になりません。
掃除の手間を省きたい
一度コーティングをすると、塗り直しやワックスがけをする必要がありません。ようするに、コーティングをしたあとのお手入れが簡単になるわけです。10年以上はきれいな状態を保てるため、定期的に掃除をしなくて済みます。
たとえ汚れてしまっても、さっとふき取るだけで完了するのもうれしいポイントです。家事や育児で忙しい方にとって、掃除の手間が省けるのは大きなメリットになるでしょう。
きれいな状態を保ちたい
UVフロアコーティングといえば、やはり「美しい見た目」です。新築の家でも、長年住めば劣化していきます。
しかし、UVフロアコーティングは一度コーティングすると10年以上は美しい見た目を維持できるため、定期的にメンテナンスをする必要がなくなります。またフローリングだけでなく家具にも使えるので、いつまでもツヤのある室内が保てるでしょう。
一方で、UVフロアコーティングが向いていない人もいます。賃貸やアパートの方はもちろんですが、光沢感が苦手な方や費用に抵抗がある方も不向きといえるでしょう。
UVコーティングの施工場所
UVコーティングとは、主成分にウレタン樹脂を使用しており、紫外線を照射することで硬化させる施工方法です。瞬時に硬化するためコーティングの時短になり、また強度があるためさまざまな用途に使用されます。
たとえば、ピアノや車のボディ、高級家具などが挙げられます。濃度が高いほどしっかり硬化してくれるため、比較的どんな場所でも役立つでしょう。
水回りでも安心
どんな場所でもしっかりコーティングしてくれますが、なかでもキッチンや洗面所などの水回りに効果的です。
キッチンは、油や水などのハネはもちろんのこと、食器や調理用品の落下でトラブルが起きやすい場所といわれています。そのため、どんなにていねいに扱っていても、毎日使えば劣化してしまうでしょう。
UVコーティングを使用すれば、油が床にはねても、水しぶきによってできたアカも、すべて解消できます。熱に強いものなら毎日の調理も安心して行えるでしょう。
水による汚れが気になる場所といえば、洗面所やトイレも忘れてはいけません。洗面所はキッチン同様、水はねが多く、カビがきやすい場所です。また水はねをそのままにしておくと、水アカになり清潔感も失われてしまいます。
UVコーティングなら防水・防カビ効果もありますから、万が一水がはねてもサッとタオルで拭きとるだけできれいになるでしょう。
トイレも、UVコーティングを施すことで掃除の負担が軽減します。とくに小さなお子さんや要介護者がいる家庭は、非常に役に立つでしょう。
そのほか、ダイニングもおすすめの施工場所です。いろんな人が集う憩いのスペースは、どうしても劣化しやすくなります。少しでもよい状態を保つためにも、また心地よい空間にするためにも、UVコーティングできれいなダイニングを維持しましょう。
UVコーティングのメンテナンス
ほかのコーティングに比べ効果が長続きしやすいといわれていますが、メンテナンスは欠かせません。定期的にお手入れをすることで、いつまでもよい状態を保つことができるでしょう。
日常的なメンテナンス
UVコーティングの効果を長持ちさせるためには、日頃から清潔に保つことが大切です。毎日のお手入れは乾拭きでも十分きれいになりますが、汚れが気になる方は、かたく絞った雑巾でサッと水拭きすると簡単にきれいになります。
一般的にフロアコーティングにはある程度の防水性がありますが、付着した汚れをそのままにしておくとこびりついてしまいます。万が一油汚れが固まってしまった場合は、薄めた中性洗剤で拭きとってみてください。
劣化した場合
紫外線で硬化するとはいえ、紫外線の影響を一切受けないわけではありません。日差しが強い場所にさらされていると、どうしても紫外線によって劣化してしまいます。
ただ一度硬化すると剥離できないため、遮光性のあるカーテンを使用したり、窓用フィルムを貼りつけたりなど工夫してみてください。紫外線対策も必要不可欠です。
変色・ひび割れ
UVコーティングは耐久性が高いといわれています。しかし永久的な効果はないため、20年以上使用すると変色やひび割れが起こりやすくなります。もちろん普段のお手入れも関係してきますが、長年使用している場合は気をつけましょう。
ただ先ほども述べたように剥離ができないため、なるべく日差しが強い場所では使用しない、定期的にメンテナンスをするなどで対策してください。
UVコーティングの価格相場
「費用が高い」といわれているUVフロアコーティングですが、価格相場はどれくらいなのでしょうか?
1㎡あたりの相場
業者によってさまざまですが、一般的に1㎡あたり4,500~5,000円程度になります。ほかのフロアコーティングが1,000円~3,500円程度なので、それを考えるとやはり高いといえます。
しかし、UVフロアコーティングは一度のコーティングで10年以上は持つため、それを考えると約5,000円は非常にお得です。ウレタンやシリコンのように定期的にコーティングすることを考えると、初期費用は高くても依頼する価値は十分あるでしょう。
UVコーティングについて理解を深めていただけましたか。とくにリビングやキッチンなど汚れが目立ちやすい場所に導入することで、拭くだけで簡単に汚れが落ちるので掃除の手間に大きな差が出ます。また、光沢が特徴のコーティングなので窓から差し込む光を受けて部屋全体が明るい印象に見えます。コスト面など検討すべき部分もありますが、気になる場合はまずは部分的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【広島県】おすすめのフロアコーティング業者ランキング
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