人が快適だと感じるフローリングでも、猫にとってはストレスを感じたり危険な目にあうこともあるといいます。フローリングは滑りやすいという特徴があるので、それを解決することができれば猫も飼い主も安心して暮らせるでしょう。猫がフローリングの床で滑るときはどうするべきか、その解決方法があるのか解説していきます。

猫がフローリング滑ることの弊害とは

猫がフローリングで滑ってしまう、これによる弊害はどんなことがあるのでしょうか。

家の中で自由に動き回る猫たちにとって、床の滑りやすさは安全性や快適さに関わる重要な要素です。

ストレスになる

フローリングは猫にとって滑りやすいので、普段通りに走り回ることができずそれがストレスになることがあります。

ストレスを受けることは、人と同じように猫のからだや心にも悪影響を与え、食欲が落ちたり免疫力が低下してしまう恐れがあるでしょう。

ケガをする心配がある

床が滑るということは、走り回っているときに転倒する可能性があります。

また、猫は家の中でも高い場所に上がることが多く、そこから着地するときに踏ん張れず滑ってケガをする恐れもあるでしょう。転倒することが増えれば、腰や関節にも悪い影響を与えてしまいます。

運動不足になる

「ここは滑って危ない」と猫がわかってくると、走り回ったり着地することが怖くなり動かずじっとしていることもあります。滑らない床の部屋がほかにあれば、フローリングの部屋には寄りつかなくなるかもしれません。

しかし、猫が常にいる場所が滑りやすいフローリングの部屋なら、動かないことで運動不足になり肥満やストレスが心配になるでしょう。

猫の滑りの予防策は？

かわいい飼い猫が不自由な思いをし、体調を崩すことは飼い主として絶対に避けたいものです。

滑ることでさまざまな弊害があるのなら、滑らないような予防策をとるべきでしょう。どのような予防方法があるのか、説明していきます。

カーペットやラグを敷く

カーペットやラグを敷くことで、フローリングそのものよりも滑りにくくなり猫も安心して走り回ることができます。

また、猫は興奮すると夜でも走り回ることがありますが、カーペットやラグを敷くことで走り回る音を抑えることもできるでしょう。

キャットタワーの周辺にマットを敷く

歩いたり走ったりの移動は慎重になるので滑らなくても、キャットタワーや階段などから飛び降りたときに着地で滑ってしまうことがあります。

走っていて転倒するよりも、高い所から飛び降りて滑るほうがより危険ですから、キャットタワーや階段など飛び降りる場所にはマットや滑り止めのシートを敷くのがおすすめです。

滑り止めつきの靴を使う

滑り止めがついた猫用の靴やソックスなどが販売されているので、そのようなグッズを利用すれば猫も滑りにくくなるでしょう。

しかし、猫にとって靴やソックスを履かされることは不快なので、履かせようとすると嫌がったり自分で外してしまうかもしれません。

フロアコーティングを施工する

フロアコーティングには滑りにくい種類があり、猫や犬が歩きやすいよう適度なグリップ性があるペットに適したものもあります。

ペット向けではないフロアコーティングでも、猫が滑りにくくなるものがありますが、使用する塗料にペットにとって有害な成分が含まれていることもあるので、安全かどうかチェックするようにしてください。

フロアコーティングおすすめな理由

フローリングでも猫が滑りにくく、安心して過ごすための対策を説明しましたが、この中でもっともおすすめなのがフロアコーティングです。フロアコーティングをおすすめする理由について見ていきましょう。

ケガを防ぐことができる

滑りにくくなるので転倒も避けられますし、高い場所から飛び降りても着地が安定するでしょう。

足腰への負担も減らすことができますから、高齢の猫の健康にも配慮できます。

ストレスの軽減

滑りにくくなることで思いっきり走り回ることができ、キャットタワーから飛び降りたりする楽しみを奪うこともなくなります。

猫は自由に行動したい動物ですから、フロアコーティングを施工することでストレスも軽減できるでしょう。

汚れがつきにくくなる

トイレの失敗や吐いてしまったりすることで、フローリングがシミになったり臭いが気になることはよくあるものです。

フロアコーティングを施工すれば、撥水性があることでシミになるのを防ぎ掃除も簡単で、アルコールも使用できるので清潔に保つことができます。

フローリングをきれいに保てる

フローリングそのままの状態なら、溝におしっこなどの水分、猫の毛やフケなども溜まることで不衛生な状態になり、ノミやダニが繁殖する恐れもあります。

フロアコーティングを施工すれば水拭きやアルコールも使用可能なので、清潔な状態を保つことができフローリングをいつもきれいにしておくことができるでしょう。

フローリングに傷がつきにくくなる

フロアコーティングはフローリングを保護するものであることから、猫の爪などによる傷もつきにくくなります。

滑り防止のための対策として、フロアコーティング以外にカーペットやラグを敷くこともあげましたが、それらは猫が簡単に爪でボロボロにしてしまうこともありがちです。

ボロボロにしたりその上でドタバタすれば、ホコリが舞い上がりますが、フロアコーティングならそのような不快な思いをせずにすむでしょう。

まとめ

フローリングは猫にとって決して快適なものではありません。猫などのペットにとっては滑って怖い思いをしたり、ケガをする恐れもあるので滑らないように対策することは必要でしょう。おすすめの対策はフロアコーティング、猫にとって滑らず快適に過ごせるほかにも、掃除も簡単で清潔に保つことができ、爪などによる傷もつきにくくなります。大切な家族の一員である猫ちゃんのために、また、猫ちゃんのお世話をする家族の負担を減らすためにも、フロアコーティングを検討してみてはいかがでしょうか。

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