フローリングは些細な衝撃で傷つくことがあり、デリケートに扱わなければなりません。新築時にはきれいだった床も、生活することでいつの間にか汚れたり、べたついたりなどのトラブルが発生します。そこで、新築時や引っ越し時のフローリングを維持するために、フロアコーティングを行う家庭が増えてきています。今回は、uvフロアコーティングを行うメリットやデメリットを詳しく解説していきます。

フロアコーティングとは

フローリングに関して、お掃除やキズ付きなど、悩みを抱える方は少なくありません。また、赤ちゃんやペットがいる家庭では、衛生面も気になります。

フロアコーティングは、これらの悩みを全て解決できます。フロアコーティングとは、床を特殊な被膜で覆うことで保護することを指します。

フローリングのキズや汚れを未然に防げるため、美しく清潔に保つことができます。水や薬品にも強く、日焼けから守る効果も期待できます。

新築時や引っ越しした際に行う家庭が多く、一度の施工で床が長持ちします。普段のお手入れは、水拭きだけで十分なので、掃除にかかる手間や時間を節約できます。

定期的にワックスを塗る必要もないため、メンテナンスが楽になります。

フロアコーティングの種類

フロアコーティングと一口にいっても、使用する塗料は様々です。フロアコーティングの種類をいくつか紹介します。

シリコンフロアコーティング

シリコンフロアコーティングは、アクリル樹脂にシリコン樹脂を混ぜた塗料です。店舗や事務所などのPタイルを保護するためによく使用されています。

シリコンフロアコーティングは、耐久年数が長いという点が魅力的です。一度施工することで、長期的に美しく保ちます。

ホコリや毛が舞い上がるのを防止するため、ペットのいる家庭に人気があります。滑り止めとしての効果も期待できるため、高齢者がいる家庭にもおすすめです。

ほかの施術方法よりもツヤが控えめなので、ナチュラルな印象を与えます。また、耐アンモニア性や撥水性に優れていることから、キッチンや洗面所などの水周りに最適です。

耐久年数は7、8年ほどなので、居住年数が短い方向けの施術方法です。シリコンコーティングの中にも、床暖房に対応したものやUVカット機能のあるものなど、様々な種類があります。

ただし、硬化までに約1か月と時間が掛かる点と特殊なコーティングのため、施工できる業者が少ない点はデメリットです。

ガラスフロアコーティング

ガラスコーティングとは、ナノコンポジット技術で強固なガラス塗膜を塗布する施術方法です。液体ガラスを原料としており、ペットや赤ちゃんが舐めても害がありません。

耐久性や安全性が高いことから、人気があります。価格が高く、硬化までに時間が掛かる点がデメリットですが、一度コーティングすることで、長年きれいに保てます。

日常生活で起こりやすい椅子の移動によるキズやペットのひっかきキズなどにも強く、アルコールにも耐性があります。仕上がりは、ツヤのありなしを選択することができ、マットな質感も人気があります。

硬化には2日ほどかかりますが、業者によっては翌日入居も可能となっています。

uvフロアコーティング

uvフロアコーティングとは、ウレタン樹脂に紫外線を照射することで瞬時に硬化する新しい技術のコーティングです。乾燥を待つ必要がなく、即入居が可能なので、注目を集めています。

コストの高さがネックではありますが、その分性能が高く、長年住み続ける住宅におすすめです。滑りにくく、お手入れも簡単なので、小さな子どもや高齢者のいる家庭に人気です。

新築時だけでなく、現在住んでいる家にも施工できます。uvフロアコーティングは、車や高級家具の表面にも使用されており、光沢の強さが特徴的です。

uvフロアコーティングのメリット

uvフロアコーティングを行うことで得られるメリットを詳しく紹介します。

トラブルを防止できる

uvフロアコーティングを行うことで、フローリングに起こりうるトラブルを未然に防げます。とくにuvフロアコーティングは、キズに強く、汚れを予防することができます。

日常生活を送るうえで、起こりがちな食べこぼしや飲みこぼしなどによるフローリングへの染み込みも防止します。また、ペットのいる家庭では、トイレトラブルや爪でのひっかきキズに悩まされることもありますが、uvフロアコーティングを施すことで、これらの心配も要りません。

家の資産価値を守る

uvフロアコーティングは、キズや汚れからフローリングを守る効果がありますが、その結果として住宅の資産価値を守ることにつながります。uvフロアコーティングの耐久年数は10年～20年とされており、一度施工することで長年メンテナンスの必要がありません。

フローリングのメンテナンスには、uvフロアコーティングのほかにも張替えやワックス掛けなどの方法があります。uvフロアコーティングは、これらのメンテナンス方法と比べてもコストパフォーマンスが抜群です。

フローリングの張替えは、一般的に10年～15年ごとに行う必要があり、平均150万円ほど掛かります。ワックス掛けの場合、年に一度上塗りを行いますが、１回に約10万円掛かるため、20年で約200万円かかります。

一方で、uvフロアコーティングは、20万円前後掛かりますが、20年間塗り替えの必要がありません。長期にわたってフローリングを保護することができ、低コストで資産価値を守ることができます。

美観が良くなる

uvフロアコーティングは、住宅の美観を良くすることが可能です。フロアコーティングは、使用する塗料によって仕上がりに違いがありますが、uvフロアコーティングは特に光沢感があり、ツヤのある仕上がりが魅力です。

フロアコーティングの中でも高品質と言われており、車や高級家具にも使用されるほど高級感があります。施工前と比べても、明らかに質感が異なるため、来客時に自慢できるとの声も聞かれます。

uvフロアコーティングの仕上がりは、ツヤ感の有無を選択できるため、家の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。

掃除が楽になる

uvフロアコーティングを施工することで、掃除が圧倒的に楽になります。水分や油分に耐性があるため、サッと拭くだけできれいに保てます。

uvフロアコーティングは瞬時に硬化する特徴を持つため、新築時だけでなく、現在住んでいる住宅でも気軽に施工することができます。

uvフロアコーティングのデメリット

uvフロアコーティングには、メリットもありますが、デメリットも存在します。uvフロアコーティングのデメリットについて解説します。

初期費用がかかる

フロアコーティングは必ずしも行う必要はなく、施工しなかったからといって住めなくなるものでもありません。住環境によっては、余分な出費にもなり得ます。

uvフロアコーティングは、1軒当たり平均で20万円～30万円ほどかかります。新技術を用いていることから、他の施工方法と比べても価格が高い点がデメリットです。

業者の中には低価格を売りにしていることもありますが、質の悪いコーティングは後から後悔することもあるため、注意が必要です。

簡単にはがせない

uvフロアコーティングは、ワックス掛けと違って簡単にはがすことができません。はがしたい場合、業者に依頼して専用の液剤で剥離させることになります。

ワックスと同じ感覚で行うと、後悔する可能性もあります。万が一、コーティングが割れてしまった場合、塗らなかった方がよかったというケースもあります。

まとめ

今回は、フロアコーティングの種類やuvフロアコーティングのメリットやデメリットを紹介しました。フローリングは、日常生活を送ることで、汚れたり、キズついたりしやすいものです。

uvフロアコーティングを施工することで、キズや汚れからフローリングを保護し、きれいな状態を守ることができます。また、ワックス掛けやフローリングの張替えと比べても、コストパフォーマンスが高いため、ペットや小さな子どものいる家庭におすすめです。

ただし、初期費用が高いことと簡単にははがせないというデメリットもあるため、慎重に検討しましょう。本記事が参考になれば幸いです。

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