フロアコーティングは床面を美しく仕上げるための作業です。コーティングの種類によって耐久性やコストが異なります。

もちろん、光沢などの仕上がりも違ってきます。いったい、どのようなコーティングを選べば良いのでしょうか。

今回はフロアコーティングの種類の一覧、それぞれの特長などについてまとめます。

フロアコーティングの種類一覧

ウレタンコーティングの特長

ウレタン樹脂は水性と油性の２種類がありますが、化学物質を使用しない水性のウレタン樹脂は人気があります。ウレタン樹脂を選ぶメリットは施工費用の安さや安全性の高さです。

ガラスコーティングやUVコーティングと比較すると半分以下の費用で施工できます。また、先ほど述べた水性のウレタンコーティングは人体に有害な化学物質をほとんど含まないため、体に優しいという長所があります。

速乾性があるため施工しやすいのも大きなメリットです。その反面、紫外線に弱いことや光沢があまり出ないこと、耐久性がやや劣る点などがデメリットとして挙げられます。

ガラスコーティングの特長

ガラスコーティングは、最近登場したコーティングです。ガラスの成分と同じケイ素を含みますが、ガラスそのものがコーティングされているわけではありません。

メリットは傷がつきにくく耐久性に優れていることです。汚れもつきにくくなるため、メンテナンスがとても楽になります。

デメリットは、比較的コストがかかることと、塩素系の洗剤でコーティングが解ける可能性があることです。ただ、一般的な塩素系洗剤はかなり薄められているので、１度使用した程度ですぐに床が傷むわけではありません。

シリコンコーティングの特長

シリコンコーティングンは、シリコンでできた被膜で床を覆うものです。人間に害のない物質なので、安心して使用できます。

メリットは床が滑りにくくなること、美しい光沢を放つこと、暑さに強いことです。床が滑りにくく、高齢者の転倒事故を防げます。また、光沢の美しさは部屋の印象を良くしてくれます。

鏡のような床になり、常にピカピカに輝いて見えます。デメリットは施工に時間がかかることや、強い光沢が気になること、光沢があるがゆえに汚れが目立つことなどです。

床の反射が苦手な人は、避けたほうが良いかもしれません。

UVコーティングの特長

UVコーティングは耐久性が高く、施工期間が短くなるのがポイントです。塗膜が非常に強力で、長期間にわたって床を美しい状態で保ってくれます。

施工期間が短いことから、入居済みの家のリフォームや引っ越しまでに時間がない人などにおすすめです。反面、コストが高いことや専門的な施工技術が必要なこと、仕上がりをマット（つや消し）にできないことなどがあります。

落ち着いた雰囲気にしたいのであれば、ほかの素材を使った方が良いでしょう。

アクリルコーティングの特長

アクリルコーティングは、安価で自然な仕上がりになるのが特徴です。長持ちするワックスといっても良いコーティングで、１〜２年程度はワックスが不要です。

シンナー臭がしないことや再施工しやすいのもアクリルコーティングのメリットです。しかし、耐久年数が短いことや薬品への耐性が低いこと、施工時の乾燥に時間がかかることなどがデメリットです。

まとめ

今回は、フロアコーティングの種類や特徴について解説しました。低コストで仕上げたいのであれば、アクリルコーティングやウレタンコーティングが向いています。

耐久性を重視するのであれば、ガラスコーティングやUVコーティングが良いでしょう。コストと耐久性のバランスをとるのであればシリコンコーティングがおすすめです。

予算や希望に応じて、どの素材にするか考えてみてはいかがでしょうか。

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